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読んだ動機

インフラの本を読んだのはこの本が初めてです。
インフラと聞くとどちらかと言うとハードウェア寄りのイメージが強く、なんとなく難しそうだなということで敬遠していました。
それに、正直クラウドがある今の世の中、インフラの知識がなくてもWebアプリを開発して世界中に公開することはできるし知らなくてもいいやと現実逃避していました。
だからといってインフラにお世話になっている以上、無知であってもいいっていうわけでもないしなぁと悶々としていたときにちょうど本書が発売して話題になっていたので読んでみました。

興味深かった所

本書の前半は本当に基礎の基礎で図をたっぷり使いながらインフラ業務で使われる用語を説明してくれています。後半は監視やモニタリングやチューニングなどの実業務の基本に関する話になっています。
個人的に興味深かったのは第4章の「インフラ手配の基礎知識」のところ。サーバーを手配するとき、インターネット回線のキャパシティ計算やサーバ台数のキャパシティ計算など、「インフラエンジニアの人ってそうやって見積もって手配しているんだ」と知ることができました。

例えば、下記のような情報がわかっているときのインターネット回線のキャパシティを見積もってみます。
  • 1 ページあたり初回表示データ容量1 .6 MB、2 回目以降800 KB
  • ピークタイム(22:00 ~ 24:00)の延べ訪問者数20 ,000 人
  • 1 回の訪問で平均4 ページ閲覧

  • このときのキャパシティの計算方法は次のようになります。

    ピークタイムの訪問人数×(初回表示データ容量+ 2 回目の表示データ容量+ 3 回目+ 4 回目)÷ピークタイムの時間=
    1 秒あたりに必要な回線容量20 ,000[人]×(1 .6 + 0 .8 + 0 .8 + 0 .8)[MB/ 人]÷ 7200[秒]=
    11 .11…[MB/ 秒]=
    89[Mbps]


    以上のことから、実機はカタログスペックの7~8割が実測値で出ると想定して150Mbpsは出るものを手配するという流れです。
    このカタログスペックの7~8割が実測値という所がリアルで面白かったです。何も知らずに「そんな高機能なもんいらんやろ!」って言ったら恥ずかしいですしね。

    最後に

    本書は分厚くて一見敷居が高そうに見えるのですが、図をたっぷり使ってわかりやすく説明しているのでインフラ素人の私でもすぐに読み終えることができました。ただ、前半は読み物としてスラスラ読めたのですが、後半は具体的なコマンド例などがたくさん出てきたので、すみません斜め読みです。分かりやすいことには間違いないので、実際にサーバのチューニングを行う場面があればまず本書がファーストチョイスになることは間違いないです。良い辞書を手に入れることができて満足です。
    Webエンジニアの方だけでなく、インフラ部門に配属されて不安に思っている新人の方にも自信を持ってオススメできます。


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