先日LINEがインターネットの個人間売買の場所を提供するLINE MALLというアプリをリリースしました。
このアプリの中でLINEが宣伝のためにやっている「チャンスプライス」のアイデアが面白いので紹介したいと思います。
このチャンスプライス、内容はほとんどオークションと同じです。
LINEが1日1個だけ高級な商品を出品しますので、我々ユーザーは10時から20時までの間に1回だけ値段を入力します。
ここで、普通のオークションと違う点は一番安い値段を入力した人に売るという点です。
「え?じゃあ1円って入力したらいいじゃん。」と思うでしょう。実はもう一つルールがあります。それは、他の人と同じ値段を入力してはいけないということです。他に1人でも同じ値段を入力した人がいればアウトなのです。
この方法で、今まで8万円のiPadが470円で落札されたり、29万円のカルティエの時計が187円で落札されています。
オークションの逆みたいなものだなと思いますが、実は逆オークションという言葉は既にあります。
ちょっとここで、オークションと逆オークション、そしてLINEのチャンスプライスを簡単な絵で見てみましょう。まずは通常のオークションから説明します。
通常のオークションは、商品Aを買いたい人たちが値段を提示していき、売り手は一番高い値段を提示した人に売ります。
次は、逆オークションです。
逆オークションは、買い手が「商品Aが欲しい!」と宣言し、売り手は商品Aをいくらで売るか値段を提示します。買い手は一番安い値段を提示したところから買います。
次はチャンスプライスです。
チャンスプライスは、通常のオークションと同様に商品Aを買いたい人たちが値段を提示していきます。売り手はたった一つの一番安い値段を提示した人に売ります。上の図では50円が一番安い値段ですが、同じ50円を提示している人がいますので、100円の人が商品Aを手に入れられます。
通常のオークションとも、逆オークションとも異なる、全く新しいオークションがチャンスプライスになります。LINEはこのチャンスプライスを特許出願中だそうです。
スマホが普及して数え切れないほどのアプリが日々リリースされています。これからは、アプリそのもののアイデアだけではダメで、チャンスプライスのような人目を引く宣伝用のアイデアも必要になるのかもしれませんね。
LINE MALLはLINEを使っている人なら誰でも無料で使えます。興味のある人はゼヒ試してみてください。